介護職

介護正職員として就活に成功した私が体験した施設見学と面接について

2020年、新型コロナウィルスの影響により、今まで勤めていた観光業の勤務先も煽りを受け、当然、パート雇用で働く私のところにもシワ寄せはやってきました。

2020年3月後半からシフトがほぼなくなり、4月から当面の間はシフトを入れることができないと宣告され、やむなく生活をまもるために就活をスタートしました。

仕事選びとしては色々迷いましたが、高校生のときに福祉施設に実習にいったときのことを思い出し、もしかしたら私にも介護という仕事ができるかもしれない…と思い、介護職員初任者研修の資格を取得し、就活に挑みました。

 

就活するにはコンサルタントの存在は重要

私は、就活をする際、ハローワークではなく、介護職を専門にコンサルティングしている民間の職業斡旋を使いました。実は、介護職は人材不足であることでハローワーク経由でも初任者研修の資格保有者で夜勤できるという方であればほとんどの方が正社員として採用されるとは聞いていました。

どうしても好条件かつ自分が希望する就職先の正社員となることを強く願っていたため、ある程度の対策が必要だと考え、コンサルタントがつく民間の職業斡旋を使うことにしました。

 

コンサルタントについては、初任者研修でお友達になった同期は「職安(ハローワーク)とは違って民間は斡旋料が払われているので私は利用しない!」といっていましたが、それは建前だけだと思っています。そもそもブローカーと言われる民間の職業紹介であっても就活する我々は無料で利用ができます。

特に、私のように今までダブルワークなどでパートを掛け持ちしてきた人間にはキャリアというものがありません。それに加え、年齢も40代後半ともなると正社員で雇用されるためにはコンサルタントの力がとても重要であると考えました。

そして、一番大きなメリットは非公開求人といういわば優良企業を紹介してもらえる点です。

私の周りにもコンサルタントを使って中途採用で大手企業へ転職していますが、医療業界は人材不足に陥っていることもあり、同じ「介護職員」という仕事であっても施設毎に特性があり、それを一人で施設見学に行き見極める力は私にはありません。そんなとき、コンサルタントが施設見学と面接に同行してくれることは合格への近道でもあるはずです。

 

そのため、初めての業界への転職、ブランクのある就職活動の際には、やはり転職コンサルタントの存在は大きな力になりました。

 

コンサルタントからの面談と履歴書作成

まず、初任者研修のときに、コンサルタントから面談をしていただき、私の強み、弱みを抜き出してもらいます。幼少期の経験から聞き取りされ、学生時代、社会人、結婚、出産、育児、親と同居などの経験談をどんどん抜き出します。

その後、履歴書を記入、職務経歴書の記入をして、提出できる状態かどうかを確認してもらいます。

一番の重要ポイントは自己PR。強み、弱みをきちんと書いてあるかということをチェックされています。コンサルタントの方曰く、強み=弱みとなるため、そこをみて人間性を判断するそうです。

現在の介護業界は介護歴が長いことが必ずしもメリットになるわけではないそうです。未経験でも過去に就いてきた職歴、人生経験をかなり重要視してもらえ、面接時の人当たりの良さというものをかなり重要視するらしいです。

そのため、面接のときだけ書類上で判断するわけではないので、施設見学時の対応などもとても重要だと言われました。

 

 

職場見学(施設見学)のこと

履歴書作成が終わり、初任者研修の資格取得後、すぐに施設見学の予約を入れてもらうことができました。

何社か私の性格などを考慮し、複数の社会福祉法人がピックアップされましたが、私は2つの施設に絞りこみをさせていただきました。

  1. Y社会福祉法人
  2. M社会福祉法人

この2つの法人は対象的な法人で、一つは社会福祉協議会から社会福祉法人になったところ。もう一つは株式会社から社会福祉法人になったところです。

 

はじめに社会福祉協議会から社会福祉法人になった施設へ見学に行きました。複数の施設を運営されており、従来型特別養護老人ホームとユニット型特別養護老人ホームの二箇所を2時間以上かけて見学しました。

施設見学の際には2つの施設長が挨拶をしてくれて、施設見学の際は別の職員が丁寧に館内すべてを見学させていただくことができました。見学だけなのにかなり手厚いなと感じました。職員の方々が挨拶を返してくれたことが印象的で、ギスギスしていない感じを受けました。

見学終了後、コンサルタントの方が「ここの施設さんは何名もご紹介させていただいていますが、この状況(コロナ禍)にもかかわらず両方見学できたことは初めてです。個人的な意見ですが、かなり脈アリの施設ですね!」と言われました。

 

その数日後、株式会社から社会福祉法人になった施設へ行きました。

施設長が対応してくださり、最初にコロナ禍のため、居室見学は遠慮させてくださいということだったのですが、最終的に居室を含めたユニット型特別養護老人ホーム、グループホームもすべて見学させていただくことができ、なんか自分でも脈アリなんじゃない?と感じました。

ここでも、コンサルタントの方が「いや〜この法人さんとはかなりのお付き合いがあるのですが、こんなにオープンな感じは初めてです。はっきり言ってこの施設も間違いなく脈アリです!」と言ってくださいました。

 

この段階ではほぼどちらの面接を先に受けるかを決めており、明日返答するということにしました。

 

いざ、面接へ!

最初の施設見学のときの印象が頭から離れず、「この施設だったら私にもできるかもしれない…」と思っていました。そして、ビビッときた最初の施設さんへ面接をしたいとコンサルタントにお返事しました。

コンサルタントの方も「法人さんから面接するなら早めにお願いしたい…と言われている」ということでした。

ここで大きな狂いが生じます。面接にコンサルタントが同行するのかと思ったのですが、施設の人事担当からお断りが入ったそうです。ご本人お一人で面接にお越しいただきたいと言われたそうです。

慌てて、コンサルタントの方と予備面接を行い、予め聞かれるであろうことを頭の中に入れておくことにしました。

 

月曜日、午後13時からの面接。

面接担当者は人事担当の部長さん、施設長さんが対応。

履歴書と職務経歴書を眺めて

「大丈夫そうですね〜、いつからお勤めできそうですか?

まあ、実は、見学に来ていただいたときに(施設長と一緒にりこはくさんは面接希望があった際には)即採用しようということが決まっていたんですよ〜

今日は面接というよりも、雑談ですね〜

ここで即採用であることはコンサルタントの方には言わないように…」

と釘を刺され、

「こちらから(法人から)コンサルタントへ連絡しておきますので、それまでにいつからお勤めできるかをコンサルタント経由で教えて下さいね〜」

という感じで終わったのです。

人員不足だとは聞いていましたが、見学した時点で即採用ということに驚きでした。

何よりも予備面接が一切役に立たず、何のために練習したんだろう…という感じでした。

 

まとめ

実際に入職までは約2週間。

その間に職場に2回行き、支給のユニフォームの採寸と必要となる書類を受け取り、入職日の8:15に玄関前に事務員の方が職員玄関のことやロッカーへの案内、配属先までの案内をしていただくことで決まりました。

 

実際に民間の職業斡旋を利用しましたが、これで結果オーライだったと思っています。

私と同じ初任者研修に行かれた方はなかなか正社員として働く場所が決まらず、苦戦しているそうです。ハローワークでも同じ求人が出ていても民間の職業斡旋の方が紹介する方を優先して採用していることも充分に考えられます。

もし、本気で就活を成功させたいと思っているのであれば、民間の職業斡旋を利用するというのも一つの方法として活用してはいかがでしょうか。

 

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