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普通でいいんじゃない…と思った日のこと

2021年のことです。

新型コロナウィルスが流行を見せ始めた時期、私は介護という仕事には就いていませんでした。

 

 

普通に生活できれば…と考えた日のこと

私が30代前半の頃の話になりますが、自宅で義母の介護をしていた時期がありました。

義父が他界してから義母が認知症だと診断を受け、通所サービス(デイサービス)に通ってもらっている間に私はパートに出て、育児も介護もやってきました。

第一子が中高一貫校に進学を決め、ここからお金がかかる、今のままだと思うような進学をさせてあげることができないかもしれないと思ったことをはっきりと覚えています。

 

必死にフリーランスの仕事をかき集め、パートとの掛け持ちをしながら起業しましたが、それも長くは続かず、第二子が進学するまでの費用はなんとかなったものの、その後は私自身がフルアクセルで働いてきたことに加え、特別養護老人ホームに入所していた義母が旅立ち、その後、愛犬も旅立ち、我が家は枯渇したかのような状況になりました。

 

当時の日記に書いてありました。

 

安定した収入を得て普通に生活したい…

 

不安定な収入が続き、そんなストレスから開放されるならという願いがこもっていたのかもしれません。

 

 

安定して働ける職場を求めて…

 

2020年のことです。

フリーランスで請け負っていた仕事先の上司からの一方的な指示により、貰える予定の収入が段々と減っていきます。

これでは生活ができないということで、フリーランスの仕事に影響しない程度の時間帯を狙い、観光業界で派遣としてバイトをスタートします。

この2つの掛け持ちによって手取りとしては正社員として働く以上は貰えていたのですが…

このフリーランスの会社から顧客へのフォローで絶対にあってはならない内容を伝えるように指示をされたのです。これだけは駄目だろうと思える内容に私は指示を聞き入れませんでした。

すると、貰える予定だった終わっている仕事の報酬を一切払わないと一方的に言われました。それが2021年1月のことです。

何度も交渉をしたのですが、規約違反だと言い張り、契約解除という方向で話が進みました。

 

そんな中、新型コロナウィルスが全国各地に広まり、2021年3月に子供は休校となり、観光業の派遣切りが行われ、生活をすることができないかもしれない…という不安との戦いが始まります。

 

色々と悩み、本当に黙々と求人を眺める日々が続きました。

そんなときに出会ったのが介護という仕事だったのです。

しかし、無資格で正社員となれる法人は少なく、すぐに仕事をしたいと思っていたため、最初に飛び込んだのが重度訪問介護という障がい者介護でした。

2日間で統合過程という資格を取得することで、重度訪問介護として働くことができるようになります。

夜勤で働くと1回で13,000〜20,000円くらいになりますので、これを週2〜3回入ることができればなんとかなるなと考えていました。

数ヶ月以上の継続勤務で正社員として雇用されることも面接時には言われていたこともあり、年内はここでバイトとして経験を積もうと考えました。

 

ところが、先輩介護員は介護福祉士さんばかりで、利用者さんから手技を比べられるようになってしまうことに。そこで、これでは良くない…と思ったので、介護職員初任者研修という資格を取得しようと考え、学校へ通う決断をしました。

すると、そこで学ぶ認知症介護に関わってみたい!と思うようになります。これは、義母が認知症だったことも大きく関係しているのかもしれません。

 

初任者研修の資格を取得し、とある法人の面接を受け、合格。晴れて特別養護老人ホームの正職員となったのです。

 

普通でいいんじゃないかな〜

今だから言えますが、人間、欲張ると駄目なんですね。

当たり前かもしれませんが、等身大で生きていくこと。背伸びし続けると疲れるし、どこかで歪が起こり、家庭まで崩壊しかねません。

この普通で生きていくことができているだけありがたいと思えているのです。

 

今は、1ヶ月10日は休日が与えられ、地方住まいではそこそこの手取りが貰えていると思っています。

 

 

 

 

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